壁麻呂―基礎
壁麻呂用基礎計算プログラム
1.概要
『壁麻呂ー基礎』は、『壁麻呂』のデータを元に、壁式鉄筋コンクリート造建物の杭基礎、ベタ基礎、布基礎を計算します。
・杭基礎
杭基礎形式は、独立フーチング杭基礎形式および連続フーチング杭基礎形式における杭の鉛直支持力と、水平分担により杭の断面算定を行います。
杭は、PHC杭、場所打ちコンクリート杭の1本杭、摩擦杭を取り扱います。
PHC杭、摩擦杭は、杭本数を指定する場合と、杭本数を自動算出する方法を指定できます。
水平方向の応力解析はY.L.Changにより解析をします。
鉛直支持力Raは、先端抵抗N値・砂質土層の平均N値(Ns値)と長さLs・粘性土層の1軸圧縮強度の平均(qu)と長さLcを入力して支持力マスターの支持力算定式より計算します。
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水平方向地盤反力係数khは、直接入力と、地盤の変形係数Eoを入力しkh=0.8EoBより自動算出する方法を指定できます。
準拠する基準等は、構造計算指針(学会、東京都、神奈川、大阪)、認定工法(既成杭)とします。
・ベタ基礎
偏心を考慮した接地圧が許容地耐力を下回るか確認し、算出した地反力より4辺固定スラブとした、ベタ基礎の断面計算を行います。地中梁は、偏心を考慮した地反力によるCMoQoを考慮して計算します。
・布基礎
フーチングの幅を接地圧と許容地耐力を求め、断面計算を行います。フーチングスラブの配筋の算定を行います。
2.入力
・杭リスト
・杭グループ指定
独立フーチング杭基礎形式の場合
独立フーチングの場合における基礎用重量を集計する為に「基礎用荷重集中リスト」を入力し独立フーチングが取り付く地中梁(基礎壁)に配置します。
この配置された「基礎用荷重集中リスト」を杭グループとします。
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連続フーチング杭基礎形式の場合
連続フーチングの場合は、連続基礎の長さ、幅、杭本数を入力します。また基礎伝達用重量を集計する為に「基礎用荷重集中リスト」を入力し連続フーチングが取り付く地中梁(基礎壁)に配置します。
この配置された「基礎用荷重集中リスト」を杭グループとします。
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・杭水平抵抗
水平抵抗は、同一の水平抵抗を受ける(剛床仮定)杭グループを入力します。水平抵抗ごとに水平力を入力します。杭の水平分担は、同一水平対抗(同一剛床)ごとに求めます。
水平分担1 ?、?、?B X方向水平力 1000.0kN Y方向水平力 1000.0kN
2 ?、? X方向水平力 200.0kN Y方向水平力 200.0kN
3
・杭本数
項 目 |
説 明 |
単 位 |
省略値 |
制限値 |
|
杭全本数 |
杭全本数 |
本 |
999 |
0≦999 |
|
杭本数 |
X |
X方向水平用杭本数 |
本 |
999 |
0≦999 |
Y |
Y方向水平用杭本数 |
本 |
999 |
0≦999 |
・杭全本数
鉛直支持本数を入力します。ただし本数に999が指定された場合は、本数を算定します。
・水平用杭本数
方向別水平分担用本数を入力します。ただし本数に999が指定された場合は、鉛直支持本数で計算します。
ベタ基礎
・最下層位置の梁下にスラブの配置と接地荷重・水圧荷重の入力を追加します。
ベタ基礎計算時に使用します。
・最下層位置の梁下に片持ちスラブの配置をします。
ベタ基礎計算時に最下層のベタ基礎面積として計算します。
布基礎
・布基礎の幅は、幅を入力して地反力を求め、布基礎の断面計算を行う方法と、壁の軸力(基礎用荷重集中リストを考慮した)、又は全軸力で布基礎の幅を求め、断面計算を行う方法を指定できます。