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R2・R3Mのプログラムでは、100質点までの構造物の固有周期、固有振動形の計算を行い、R2では弾塑性応答解析(せん断型あるいは曲げせん断型)、R3では弾塑性応答解析 (せん断型)を行います。
【特徴】
a)基礎については、以下のモデルが取り扱えます
- 固定
- ロッキング及びスエイ
b)減衰については以下の種類から選択できます
- レイリー減衰
- 剛性比例型減衰
- 質量比例型減衰
- モード別減衰
- 階別減衰(R2のみ)
c)弾塑性応答解析については、各層およびロッキングスエイの復元力特性として以下のモデルが取り扱えます
- バイリニアモデル
- ダブルバイリニアモデル
- ノーマルトリリニアモデル
- 原点指向モデル
- 最大点指向モデル
- 逆行型モデル
- 剛性低下型トリリニアモデル
- クラフモデル
d)固有値解析では、ヤコピ法を用いています
e)応答解析は、直接積分法のニューマークβ法を用いています
f)解析結果は、計算終了後、画面上に結果数値及びグラフィックスを表示できます
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【振動系モデル化】
通常の高層建築物の振動系モデルは、各床レベルごとに1自由質点と考えた上部構造と、地下階を全て基礎として考えます。
上部構造は、各階床位置に質量を集中させた1層単位1自由度の質点系モデルが用いられます。
また、基礎はロッキング(基礎回転)とスエイ(基礎移動)とを考慮することができます。
一般に、地下部分は地下壁を有するために、地上部分に比較して極めて剛となります。
多くの場合には地上部分のみが対象となり、この質点系モデルの剛性は次のように扱われています。
構造設計において、各階床位置に作用する水平力と、各階の水平変位との関係より剛性マトリックスを導くことができます。
この剛性マトリックスは、各層の曲げ変形とせん断変形とを含んでいるので、曲げせん断型モデルと呼ばれています。
これは、弾性範囲内における構造物の地震応答のみ用いられています。
また、各層の層間変位を全てせん断変形とみなすことにより、層せん断力と層間変位との関係から各層のせん断剛性を求めた振動系モデルを、置換せん断型モデルあるいは等価せん断型モデルと呼んでいます。
層せん断力と層間変位との関係を考慮して弾塑性地震応答解析を行う時は、この等価せん断モデルを用います。
特に等価せん断型モデルは、固有周期・振動モードを求め、曲げせん断型モデルの振動特性と大幅に差異のないことを確かめておく必要があります。 |
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【適用範囲】
a)階数
1質点から100質点までの解析が可能
これとは別にロッキング・スエイが考慮出来ます。
b)剛性の入力方法
R2では、水平剛性、剛性マトリックス、撓性マトリックスのいずれかで入力します
R3では、水平剛性で入力します
c)解析地震波数
最大5ケースまで解析できます。
d)解析できる継続時間
最大計算ステップ数Nmaxは5000です。
解析出来る継続時間Tは、計算ステップ数Nと計算時間刻み△tから下式で求まります。
計算時間刻み(sec)△t |
継続時間(sec)T |
0.02
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100
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0.01
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50
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0.005
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25
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